マンガや絵の描き方を教えてほしい!

私はマンガを描くのが好きな素人ですが、友人がマンガの先生をしているもので時々、アシスタントで教えています。なんでも聞いてくださいね!

横顔の描き方についてアドバイスください!

Q>正面はできたのに、横顔がうまく描けない・・。

 

A>横顔の描き方の基本は、正面からの描き方と同じです。まずは横顔の中心線を書きだすことが大切です。

初心者からの質問で多いのは、顔の正面からは描けるのに、横顔になると上手く描けなくなることです。この原因は、顔の中心線を意識していないことです。顔の中心線とは、円を1/2にして、真ん中に目がきますが、横顔も同様です。正面の顔を横に角度を変えても、中心である目の位置は変わりません。

横顔がうまく描けないのは、えてしてデッサン(写実的に描くこと。)の基本を学んでいないことが多いです。自分本位のキャラを描くだけで終わってしまうことです。重要なのは、人体(実際に人物)を参考にすることです。デッサンとは実際の人体を観て、そのまま写実的に描く作業です。デッサンは、観察力も養われますので、やりたりない場合は、是非やってみてください!漫画を描くうえで力になるはずです。

顔の表情の描き方ってどうやって表現したらよいの!

Q>喜怒哀楽を表情に出したいのだけど、描き方のコツとは?

 

A>顔のパーツを全部使うことによって、喜怒哀楽を示す顔の表情を作ることができます。顔のパーツとは、目、口、鼻、眉を指します。また、眉間のシワなども効果的ですよ。

目で物を言うといいますが、目だけ変えても顔の表情はいまいちうまくいきません。顔のパーツである目、口、鼻、眉の角度を変えたりして、喜怒哀楽の強弱についても表現することができます。例えば笑顔の描き方は、口元を上にあげて、眉と目を同じ少し垂らせば、笑顔の表情を出すことができます。

逆に、怒りの表情とは、眉を吊り上げるだけで一気に怒っている表情に!さらに眉間にシワを入れれば、怒りの強さの表情を出せます。実際に、色々な顔のパターンを書いてみると、面白いですよ。顔の表情を意識しながら、好きな漫画を読めば、とても参考になると思います。

髪の毛の描き方についてアドバイスがほしい!

Q>髪の毛は、一本ずつ正確に描いていくのが正しい描き方ですか?

 

A>髪の毛の描き方は、光の当たり具合を区別して、濃淡をつけることによって、上手に髪の毛を描くことができます。一本ずつ描くのではなく、束にするよう意識してください。

髪の毛は光の当たり具合によって、明るい部分と影がでる部分が見分けられると思います。この影の部分と明るい部分を、ざっくりと区分けしてみて下さい。そして、この影の部分は毛束+髪の毛を濃いめに丁寧に描いていきます。逆に、光のあたっている部分は、同じ方向を意識するだけで、ざっくりとした毛束でよしとします。

毛束(髪の毛)の描き方のポイントとして、毛を交差させないことが大事です。同じ方向に揃えて、丁寧に描いてあげると綺麗に見えます。また、後から描いた髪の毛が、先に描いた髪の毛の上にきてしまった場合は、先に描いた方を消すことによって、立体感がでてきます。前回、服の描き方ではシワが重要なポイントとして説明しましたが、髪の毛も同じ、起伏を出すことが、豊かな髪の毛を表現するうえで重要なのです。

キャラの描き方ですが、描き分けでにおける注意点とは?

Q>数名登場させたキャラ、なぜか同じ人物に見えて・・描き分けに必要な要素とは?

 

A>キャラの描き方では、最初は男性と女性の描き分けができるようになりましょう。また、瞳の形や大きさ、性格や年齢、体格などで表現(描き分け)することができます。

初心者によくある間違いとして、女性と男性の肩幅を同じにしてしまう。首の細さ、瞳の形が同じ等女性と男性を区別するために、より強調して表現することが大事です。特に瞳の形・大きさを変えるだけで、全く別人になってしまうから不思議ですね。

男女は体格が違うので、強調すべき体のパーツを、意識した描き方が、上達の早道です。また、体格だけでなく、年齢やキャラの体型を変えることによって、キャラに個性を出すことができ、複数のキャラを描き分けることができます。

人の顔の描き方を教えてほしい!

Q>人の顔描き方のコツがあれば知りたい。

 

A>人の顔といっても色々な画風があるため、描き方は色々とあります。今回は、人の顔の描き方についての難易度等をお伝えしたいと思います。

人の顔を描くといっても、角度を変えれば描き方も変わります。正面からの描き方は比較的、簡単なため、初心者にはここから学んでいけばいいと思います。卵形の円を描き、縦軸の中心線、横軸を等分します。そこにパーツを加えていけばよいでしょう。

慣れないうちは、得意な角度と苦手な角度がわかると思いますので、苦手だと思ったら、得意な角度から描き始めてみれば、スムーズにいくと思います。図形をブロック毎に分けて、どのブロックにどのパーツを入れていく等、いろいろ試してみると面白く、顔の描き方の学習にもなります。

 

美少女の描き方に秘訣があれば知りたい!

Q>美少女の描き方に関する書籍が多い中、選ぶ基準を教えてほしいです。

 

A>美少女の描き方といっても、描き方(表現方法)は様々です。何をもって美少女というのかを明確にする必要があるでしょう。

美少女=人体となりますので、美少女の描き方を練習する前に、人体の描き方の基礎を抑えておく必要があります。遠近法という技法は、人体だけでなく、建物や事物の描き方に必要不可欠な技術なので、要習得ですよ!

基礎を学んだ上で取り組むべきことは、好きな美少女のキャラクターを研究、分析することが大切です。そして何といっても好きな構図を描き写すことが、もっとも正攻法かつ上達させる描き方だと思います。好きなことは飽くことがありません。丹精込めた美少女キャラを作ったら、是非おしえてくださいね!

デザイン画の描き方があれば知りたいのですが!

Q>服や小物などのデザイン画を描きたいが、上手く描けません・・。

 

A>頭に想像している物を描きたいが、なかなか描けないというのは、デザイン画の初心者にありがちな短期スパン的考え方です。では、長期スパンによるデザイン画の描き方とは!

デザイン画を上手く描くポイントとは、プロの絵を真似ることです。これを模写と言いますが、何度も真似ることにより、影の付け方や、事物の表現の仕方が自然に身についてきます。真似る際に目でみることが、観察力のレベルアップにつながり、手を使って描くことによって、表現方法がわかってきます。

私がよく生徒さんに伝えていることは、デザイン画をトレースにして、切り絵のように貼り付けていくことです。表現方法のテクニックは巷にあふれていますが、所詮付け刃に過ぎません。五感を使った経験は、体に染み込んできますので、単純な下積みが、実力アップにつながり、最終的にプロになっていく生徒さんを多くみてきたからです。